老舗そば店主に聞く
~南信州の水で打つからうまいんだに。~
「そば処高田屋本店」五代目店主若林裕さんに、お店や南信州のそばのについてお聞きしました。
明治4年創業だから130年以上前になる。私で5代目。この場所はもともと飯田城の城内だったんだ。昭和20年頃にはこの辺に5~6軒のそば屋があったようだ。
この辺りでは、家庭でも日常的にそばを食べていたようだね。菜切り包丁でそばを切ったり、そばがきにして。昔のことだから、このあたりの山間地で栽培されたそばを使って、うちも商売をしていたと思うよ。。
飯田は水がいいね。そばは水も重要だから、やっぱり味にも影響してくる。「東京にお店を出さないか?」なんて東京からのお客さんに言われるけれど、水質を考えると飯田と同じように打つのは難しいだろうね。
明治時代からの味を守った手打ちそば。そばのこしはそば生地で決まるから、そば粉にはひときわ気を遣うよ。つゆは一般的にはカツオだしが多いと思うけれどうちは昔から煮干しも使っている。そばを引き立てるつゆにしている。"だし"については、この地域が西のうどん文化と東のそば文化の境目にあることも関係していると思うよ。
昔からの味をずっと守ってきたそば処高田屋本店。五代目店主の若林さんは、「老舗と呼ばれる当店も、南信州のそばのおいしさを知って貰うために頑張らないとな」と、熱く語られました。
取材協力:そば処高田屋本店、蕎麦陸右衛門、南信州飯田そばの会 仁科保さん