お送りするレポーターは、飯田と遠山郷の 大ファン・白鳥和也(自転車文学研究室)です。
この紀行文はあくまでもエッセイで、ガイドではないので、
実際に大平街道を自転車で走ろうとする方は、
十分に現地の最新情報を収集されたい。基本的には、
修理を自分で行え、体力と経験のある上級者向けの山岳ルートだ。
走る時期はやはり、五月から十一月初旬までぐらいがいいだろう。
冬季閉鎖の前にも路面凍結は見られるようだから、
冷え込んできたら走らない方がいい。
気温の変化が激しいので、それに対応する装備も必要だ。
言うまでもないことだが、街灯の類は皆無なので、
日が暮れるまでに山間地を通過しなくてはならない。
普通の自転車の灯火など、山間部ではまったく頼りにならない。
路面の落葉、夏の雷、凍結、路面の荒れ、下りの急カーブから
現れる対向車など、ありとあらゆる危険を想定する必要がある。
一人で走って、道から落ちたりしたら、誰も気がつかない。
山間の区間では、基本的に食料品店はない。
ごく限られた食堂や茶屋も、休業が十分考えられるから
予備の携帯食とともに、最低限、
行動できるだけの食料は持参した方がいいだろう。
飲料も十分に用意しておいた方がいい。生水を飲むのは避けたい。
なにしろ、昔の人は数日かけて越え、天候が変化すると、
何日も足止めを食らったような街道なのだ。
繰り返しになるが、出かける前に、
現地の最新の道路状況などを確認することを、どうぞお忘れなく。
※この記事の作成にあたっては、長野県下伊那地方事務所によるウエブサイト、『長野県自然環境保全条例 大平宿』を参考にさせていただきました。